ブランドストーンの手入れ方法|ノーケア5年でダメにした僕がたどり着いた「1分ブラッシング」

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新品のブランドストーン550と5年放置してボロボロになった初代の比較写真(アイキャッチ:新品と、5年放置。分かれ道は「1分ブラッシング」。)

「ブランドストーンって、どのくらい手入れすればいいの?」
「レザーブーツの手入れって、正直むずかしくない?」

そう思っているあなたへ。結論から言うと、毎日1分のブラッシング+気が向いたときの5〜10分ケア。ズボラな僕でも、これだけで十分キレイに育てられています。

こんにちは、カナダ在住12年、タクトです。

僕がブランドストーン『550』を初めて手にしたのは8年前。そこから5年間、「手入れなんていらないでしょ」と自分に言い聞かせ、農場・街中・職場のキッチンと、カナダの春夏秋冬をノーケアで履き潰しました。

結果、レザーはガサガサのボロボロ。最後はソールが割れて、雨の日に浸水。「味のあるエイジング」ではなく「ただの無残なブーツ」に経年劣化させてしまいました。

その反省から迎えた2足目は、現在3年目。自己流のズボラケアだけで、しっかり味の出た1足に育っています。

この記事では、8年間カナダで毎日履いて分かった、ズボラでもブランドストーンをキレイに育てるメンテナンス方法を、失敗談込みで全部公開します。

目次

【実録】手入れゼロで5年。初代ブランドストーンの末路

5年間、ロクな手入れもせず毎日履き続けた僕の初代ブランドストーン。

気づけばレザーは乾燥しきってガッサガサ。ところどころ、ひび割れまで起きていました。

融雪剤の白い汚れが「拭いても消えない」状態に

カナダの冬は、路面の雪や氷を溶かすために塩(融雪剤)がまかれます。おかげで冬でも歩きやすい道は多いんですが、代償としてとにかく靴が白くなる。なんならパンツの裾にまで飛び散って白く残ります。

最初のうちは、軽く濡らしたタオルで割と拭き取れていました。

ところが、ガサついたレザーにこびりついた融雪剤には、拭いても効かなくなっていたんです。拭いた直後は消えたように見えるのに、乾くとまた白く浮き出てくる。もう自分ではどうにもできない状態でした。

洗浄力のあるクリーナーを使えば取れたのかもしれません。でも当時手元にあったのは、昔レザースニーカー用に適当に買ったクリームだけ。「ヤバイっ!」と焦って塗ってはみたものの、カサカサパサパサで完全にツヤを失ったレザーには、焼け石に水。時すでに遅しでした。

雨の日、足裏に冷水。ソールに走った3本の亀裂

「ブランドストーンはタフ」「まだまだ履ける」——そう言い聞かせて5年。

寿命を確信したのは、雨の日に水溜りを歩いていて、足裏に冷たい水を感じた瞬間でした。

正直、ブランドストーンを履いていると足元には絶大な安心感があります。周りが水溜りを避けて歩く中、自分だけはじゃぶじゃぶ突っ込んでも平気。妙な優越感すらありました(笑)

だからこそ、初めて足裏に冷たさを感じたときは「え…?」と何が起きたのか分からなかった。家に帰ってソールを見ると、片側に3本の亀裂がぱっくり

レザー以上に、ソールのことなんて頭にありませんでした。「いつか割れる」なんて発想すらなかった。革があれだけボロボロになっても足元を守り続けてくれた相棒の終わりは、シンプルに切なかったです。

「育てていたつもりが、ただ壊していた」

「ちゃんと手入れしていれば、今ごろどんな風に育っていたんだろう…」

レザーのエイジングには時間がかかります。5年も費やして出来上がったのが、自分ではもう修復できない無残な姿のブーツ。この後悔は大きかった。

腕のある修理屋さんなら何とかなったかもしれません。せめてレザーだけでも手入れしていれば、ソールを張り替えて履き続ける道もあったはず。でもレザーもソールも限界だった僕の初代は、費用を考えるとケジメをつけて手放すしかありませんでした。

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2足目は「公式キット」一択だった理由

「次は絶対にカッコよく育てる」

そう決めて、2足目の『ブランドストーン550』を検討していたときの話です。

靴磨きを勉強する熱量はない。でも適当にはしたくない

正直、靴の手入れの知識はほぼゼロ。クリームを塗る、ブラシで汚れを落とす——その程度です。

靴磨きの世界って、極めれば極めるほど奥が深いイメージがありませんか? 僕は靴磨きの大会があると耳にしたことがあり、「有識者の中でもオススメ商品は人それぞれなんだろうな」と感じていました。

でも、今さら深く勉強する熱量はない。そもそも「ガシガシ履けそうだから」ブランドストーンを選んだのに、靴磨きをガチで勉強するって矛盾してるよな、と。

迷ったら公式。『Blundstone Boot Care Kit』を選んだ

僕が求めていたのは2つだけ。

  • 1足目のようにボロボロにしない
  • いい感じに味が出て、様になる見た目に育てる

「そういえばブランドストーンも専用のクリームとか出してなかったっけ?」と、カナダの公式サイトを検索してみると、『Blundstone Boot Care Kit』を発見。クリーム、艶出しパッド、防水スプレー、靴磨きクロスの4点セットで50カナダドル(約5,500円)。

「結構するなあ…」
「でも、あれこれ考えるのも面倒だし…」
「大した知識もないのに、間違った商品で失敗はしたくない」
そもそも公式が出してるんだから、ブランドストーンに合わないわけがない

そんな思考の末、2足目と一緒に思い切って購入しました。結果的に、この判断が3年目の今の相棒を作っています。

【日本在住の方へ】公式キットの代わりになる「最強お手入れセット」

僕の『Blundstone Boot Care Kit』はカナダ公式サイトで買ったものですが、日本では同じ商品の取り扱いが見当たりません

厳密には探せばなくもない。ただ、僕が見たかぎり15,000円以上と、めちゃくちゃ高い。さすがにオススメできません。

とはいえ、ズボラな僕がそれとなく手入れするだけで満足のいく結果が出ているので、同等のアイテムをそろえれば十分に再現可能です。

そこで「もし今、日本でイチからそろえるなら?」を、靴磨きの定番アイテムやレビューを調べて厳選しました。僕が公式キットで実感しているケアの質を、日本のアイテムで再現するラインナップがこちら。

(※正直に言うと、この4点は僕自身は未使用です。公式キットの中身を『機能』に分解して、日本の定番に翻訳した組み合わせです。)

  • ブラシ:M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)ホースブラシ(馬毛)
  • 栄養クリーム:コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス(無色)
  • 防水スプレー:コロンブス アメダス(420ml)
  • 艶出し:コロンブス「ダブルシャイン」

これをそろえれば、今の僕の2足目と同じクオリティに育てていけますよ。

【ズボラの核心】毎日やるのは「出かける前の1分ブラッシング」だけ

現在の2足目は3年目。1足目の3年目とは、レザーの状態が段違いです。このケアを続ければ、この先何年も愛用できると確信しています。

普段使っているのは、公式の『Blundstone Boot Care Kit』、KIWIの馬毛ブラシ、そして普通のタオル。

ちなみにキット付属の靴磨きクロスは、こするとすぐボロボロになる感じで正直イマイチ。捨てました(笑) 代わりにカナダの100均的な店・Dollaramaで買った普通のタオルで十分です。

ブラシの有無で、光沢がまったく変わる

一番出番が多いのは馬毛ブラシ。毎日出かける前に、靴底以外を両足あわせて1分弱、適当に磨くだけです。

もともとは汚れ落とし目的で買ったんですが、使ってみると、磨くのと磨かないのとで明らかに光沢が違う。こするほどツヤが出てくるのが楽しくて、今では外出前のルーティーン兼、儀式みたいになっています。

帰宅後は無理。「出かける前」だから続く

「履いた後にブラシをかけるといい」という情報を見たことがあります。

ただ正直、帰宅後は疲れていて面倒くさい。だから僕は自然と「出かける前に1分」に落ち着きました。それでも十分な効果を感じています。何もやらないよりは確実にいいし、長い目で見れば天と地の差が出るはず。

疲れると後回しにしがちな人ほど、外出前ブラッシングがおすすめ。習慣化しやすいし、出かける前の気合いも入りますよ(笑)

【5ステップ】ブランドストーンを最高の相棒に育てるフルメンテナンス

毎日のケアはブラッシングだけ。ただ、レザーが「カサついてる」「ツヤがない」「元気がない」と感じたときは、キットとタオルを使った自己流メンテナンスをしています。所要時間は5〜10分

頻度は決めていません。毎日履いてブラシをかけていると、向き合う時間が増える分、「そろそろやった方がいいな」というタイミングが自然と分かってきます。強いていえば3週間〜2ヶ月に1回くらい。

雨の日の後も、必ずやるわけではないです。乾いた後に見て、栄養が足りてなさそうなら実施。土砂降りでもない限り、乾いてからいつも通りブラシをかけるだけで、割といい感じにツヤが戻ります。

手順はこの5つだけ

  1. 馬毛ブラシで、余分な汚れやホコリを落とす
  2. 濡らして絞ったタオルで拭き上げ、ブラシで取れないこびり付き汚れを落とす
  3. 指でクリームを適度にすり込む
  4. 艶出しパッドでレザー全体に磨きをかける
  5. 防水スプレーを吹きかけて、乾くまで放置

クリームは塗りすぎるとカビの原因になることがあるようなので、あくまで適度に。ちょんちょんと数カ所にのせて指で伸ばし、足りなければ少しずつ足すくらいがちょうどいいです。

やってみると「そろそろレザーに馴染んだな」という感覚が分かるはず。例えるなら植木鉢の水やり。「水が土に染み渡ったな」って、なんとなく分かりますよね? あの感覚です。のせすぎてレザー上に残るようなら、タオルで拭き取ればOK。

ステップ4の艶出しは必須ではありません。ただ、僕は日光に照らされてツヤツヤしてる足元を見るのが好きなので、毎回やっています。より光らせたい人には特におすすめ。

ステップ5の防水スプレーは、正直どこまで効いているか定かでない部分もあります。そもそもブランドストーンのレザー自体が水を通しにくいので。ただ、汚れをつきにくくする効果もあるようですし、実際メンテナンス後はしばらく目立った汚れがつかない気がします。何より、メンテの締めに吹きかけると「見えない膜でガードできた!」という安心感がありますよ。

クリームは指で塗る。相棒との「対話」の時間

クリームを塗るとき、僕は指を使います。

以前どこかで、体温の関係でレザーに馴染みやすくなると見聞きした記憶があって。記憶は定かではないですが、実際、指で塗ると浸透していきやすい感覚はあります。「塗る」というより「すり込めてる」感覚。

布や道具だと、どうしても「ただ載せてる」感じになって、栄養が染み込むまで余分に時間がかかる気がするんですよね。

もうひとつのメリットは、愛着が段違いに湧くこと。肌で直接触れるので、相棒と深い対話をしてるような時間になります(笑) 毎日ブラシで向き合いながら、少しずつ成長していくブランドストーンを眺めていると、「この先どんな表情を見せてくれるんだろう」と楽しみになってきます。

まだ迷うなら、「馬毛ブラシ」だけでいい

「手入れの仕方は分かったけど、靴の手入れなんてほぼやったことないし…」
「グッズを一気にそろえるのは、お金がもったいない気がする…」

そんな人は、まず『馬毛ブラシ』だけ手に入れてください。履くたびにブラシをかけるだけでも、何もしないよりだいぶキレイに保てます。

何より、ふれあう時間が増えるほど愛着が湧く。愛着が湧くと、ブーツの表情の変化に敏感になります。

そのうち必ず「あれ、なんかレザーに輝きがないな」というタイミングが来ます。クリームはそのときそろえればいい。表情がガラッと変わるのを実感できるはずです。

そろえる優先順はこちら。

馬毛ブラシ → クリーム → 防水スプレー → 艶出しパッド

今一歩踏み出せない人は、この順番で検討してみてください。

まとめ:完璧じゃなくていい。毎日履いて、たまに触れてあげるだけ

ブランドストーンを8年間ほぼ毎日履いてきて思うこと。

この靴は、環境を問わずガンガン履ける・履くべきブーツだということ。レザーなのに細かいことを気にせず履ける、ストレスフリーな一足であることは間違いないです。

ただし、少しでも長く履きたい、キレイなエイジングを楽しみたいなら、適度な手入れは断然した方がいい。「レザーブーツを履きたいけど、神経質な手入れは面倒」という人に、ちょうどいいブーツです。

履く前に1分のブラッシング。あとは気になったタイミングで5ステップのメンテナンス。

これだけで僕のブランドストーンは変わりました。最初は面倒でも、味が出てくるほど愛着が湧いて、手入れの時間が「相棒と過ごす落ち着いた時間」に変わっていきます。

まずは今日、ブラッシングから始めてみませんか?

おすすめの手入れ商品

  • ブラシ:M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)ホースブラシ(馬毛)
  • 栄養クリーム:コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス(無色)
  • 防水スプレー:コロンブス アメダス(420ml)
  • 艶出し:コロンブス「ダブルシャイン」

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この記事を書いた人

カナダ在住12年・現役語学講師。ブランドストーンとダーンタフを8年。ジャパレスも、トコジラミも、英語の衰えも経験済み。壊れながらでも続ける技術を、使ったものと本音だけで書いています。

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